ピタヤ(ドラゴンフルーツ、ハワイの「月下美人」)

Night-blooming cereus (Hylocereus undatus)

ピタヤ(ドラゴンフルーツ、Hylocereus undatus) ピタヤ(ドラゴンフルーツ、Hylocereus undatus) ピタヤ(ドラゴンフルーツ、Hylocereus undatus)

夜に大きな花を咲かせるサボテン。ハワイに在住する日本人のあいだでは、ゲッカビジン(月下美人)と呼ばれることも多い。ただし、本種とゲッカビジンは別種である。

日本語名 ピタヤ(ドラゴンフルーツ)
ハワイ語名 pānini-o-Ka-puna-hou, pāpipi pua
英語名 night-blooming cereus, Honolulu Queen
学名 Hylocereus undatus
分類 サボテン科(Cactaceae)ヒロケレウス属(Hylocereus)
その他 外来種(alien)

分布

A

メキシコ南部やホンジュラスなどの中央アメリカ原産。ハワイでは、1830年にホノルルに最初に持ち込まれたとされている。現在では主要6島すべてで植えられている。カウアイ島やオアフ島の雨が少ないリーワード(leeward、貿易風の風下側)では、植えられていたものが野生化して定着している。カウアイ島のポイプー(Poʻipū)周辺、オアフ島のラウンド・トップ・ドライブ(Round Top Drive)やパンチボウル(Punchbowl)の外側スロープなどで群落がみられる。

特徴

夜に咲くピタヤの花
【写真1】夜に咲くピタヤの花(2016年10月、ホノルル市内カイムキーで撮影)

一般的にイメージされるサボテン類とは違い、壁、石垣、木の幹などにからみついて這うように生長し、厚い茂みを作ることがある。茎は、幅2~3cmの薄い翼が3つ合わさったような形をしている。茎の縁は波型。

花は長さ25~30cm、直径15~25cm。花の外側には、緑色がかったクリーム色のがく片のようにみえる花被があり、長さ10~15cm、幅1~1.5cm。内花被は白色で、長さ10~15cm、幅2.5cm。雄しべ群と柱頭(雌しべの表面部分)はクリーム色。夏から秋にかけて毎年数回、一斉に花をつけ、夕方に開花し翌朝まで咲く【写真1】。花は甘い芳香がある。花をつけた翌日は、しぼんだ花たちがすべてお辞儀をしているように垂れ下がる。果実は楕円形で赤色。長さ5~12.5cm、直径4~9cm。ハワイでは果実をつけることはあまりない。原産地では、その地に生息するコウモリ類やミツバチが花粉の媒介者となる。

プナホウ・スクールのピタヤ

ホノルルでは、オバマ大統領の出身校としても知られる名門校プナホウ・スクール(Punahou School)の、数百メートルにわたって植えられているピタヤの長い垣根が有名。本種のハワイ語名パーニニオカプナホウ(pānini-o-Ka-puna-hou)は、「プナホウ・スクールのサボテン」という意味である。

ドラゴンフルーツ

ピタヤ(ドラゴンフルーツ)
【写真1】ハワイのスーパーで売られているピタヤの実

本種(Hylocereus undatus)や、Hylocereus guatemalensisHylocereus polyrhizusSelenicereus megalanthus、そしてこれらの交配種の果実は、ドラゴンフルーツとも呼ばれる。食用となり、世界各地の熱帯地方で多く栽培されている。日本でも主に沖縄県や鹿児島県で栽培されいてる。ハワイではピタヤまたはドラゴンフルーツという名で流通している【写真1】。白い果肉にキウイような黒い種が散らばっている。甘みが少なくさっぱりとしていて、キウイと梨の中間の味と言われる。20種類以上あるといわれ、果肉が赤いレッドピタヤや、皮が黄色いゴールデンドラゴンなどがある【写真2】。

レッドピタヤ(ドラゴンフルーツ)
【写真2】レッドピタヤ

値段は、筆者が2016年10月にホノルル市内で調べてみたところ、町のポップアップ青果店では1ポンド(約450グラム)あたり4.50ドルだった。1個の重さがだいたい0.7ポンドなので、1個3.15ドルになる。ちなみに大型チェーンのスーパーマーケットでは6.99ドル/ポンド(1個あたり約4.90ドル)、いわゆる「グルメスーパー」と呼ばれる高級店では7.99ドル/ポンド(1個あたり約5.60ドル)だった。これらの店で売られていたのは、すべてレッドピタヤだった。

ピタヤボウル

栄養価が高いスーパーフードとされる。ハワイでは、ヘルシー朝食の定番になったアサイーボウルとともに、2015年くらいからピタヤボウルを出す店も増えてきた。アサイーボウルよりもやや高額である場合が多い。

作成日: