ナウパカ・クアヒヴィ(マウンテン・ナウパカ)

Mountain naupaka (Scaevola spp.)

ナウパカ・クアヒヴィ(マウンテン・ナウパカ、Scaevola gaudichaudiana) ナウパカ・クアヒヴィ(マウンテン・ナウパカ、Scaevola gaudichaudiana) ナウパカ・クアヒヴィ(マウンテン・ナウパカ、Scaevola gaudichaudiana)

ハワイでナウパカと呼ばれる植物は全部で9種あるが、そのうち山間に生育する6種は、ナウパカ・クアヒヴィ(naupaka kuahiwi)、あるいはマウンテン・ナウパカ(mountain naupaka)と総称される。

日本語名
ハワイ語名 naupaka kuahiwi
英語名 mountain naupaka(注:naupakaはハワイ語)
学名 Scaevola chamissoniana
Scaevola gaudichaudiana
Scaevola gaudichaudii
Scaevola kilaueae
Scaevola mollis
Scaevola procera
分類 クサトベラ科(Goodeniaceae)クサトベラ属(Scaevola)
その他 ハワイ固有種(endemic)

分布

E

ハワイ固有種。主要6島でみられるが、種によって島単位での分布は異なる。

名前の由来

クアヒヴィ(kuahiwi)は高地という意味で、つまりナウパカ・クアヒヴィで「山のナウパカ」という意味になる。マウンテン・ナウパカとも呼ばれる。ちなみに、海岸近くに自生する在来種Scaevola sericeaは、ナウパカ・カハカイ(naupaka kahakai)、あるいはビーチ・ナウパカ(naupaka kahakai)と呼ばれる。カハカイ(kahakai)は海辺という意味。

特徴

Scaevola chamissoniana

Scaevola chamissoniana
【写真1】Scaevola chamissoniana | Photo by Forest & Kim Starr

高さ1.5~2.5mの低木。葉は長さ9~14cm、幅2~4cmで、葉の縁には歯状のギザギザがあるものが多い。花は白色で、しばしば内側に紫色の筋がある。花は強い芳香がある。果実は濃い紫色がかった黒色の卵形体で、長さ12~14mm、直径6~8mm。モロカイ島、ラーナイ島、マウイ島、ハワイ島に分布する。標高350mあたりの湿潤な森や開けた場所に生育する。様々な形態がみられ、多くの変種と品種にわけられる。【写真1】

Scaevola gaudichaudiana

Scaevola gaudichaudiana
【写真2】Scaevola gaudichaudiana

高さ1.5~3mの低木、しばしば小高木。葉は長さ5~10cm、幅2~3cmで、通常は縁に歯状のギザギザがある。花は白色で、芳香がある。果実は卵形体で、長さ4~8mm、幅2~4mm。ナウパカ・クアヒヴィの果実は、6種とも濃い紫色がかった黒色だが、本種のみはまれに白い果実をつける。カウアイ島とオアフ島に分布する。標高170~800mの湿潤な森や開けた場所に生育する。【写真2】

Scaevola gaudichaudii

Scaevola gaudichaudii
【写真3】Scaevola gaudichaudii

高さ0.5~1mの低木。葉は長さ3~7cm、幅1~2cmで、縁にわずかに歯状のギザギザがある。花は茶色がかった黄色で、強い芳香がある。まれにピンク色がかった花もみられる。果実は濃い紫色がかった黒色の卵形体で、長さ5~6mm、幅2~3mm。主要6島すべてに分布する。標高75~800mの、乾燥した尾根や、開けた低木林、森に生育する。【写真3】

Scaevola kilaueae

高さ0.5~1mの低木だが、しばしばそれ以上に大きくなる。葉は長さ3~6.8cm、幅1~1.5cmで、縁に歯状のギザギザがある。花は白色。果実は濃い紫色がかった黒色の卵形体で、長さ約10mm。ハワイ島固有種。標高1,000~1,460mの、カウー(Kaʻū)地区やキーラウエア(Kīlauea)付近の限られた場所にのみ生育する。

本種には、フアヘキリ・ウカ(huahekili uka)や、パーパアヘキリ(pāpaʻahekili)などの別名もある。フアヘキリ(huahekili)は、雹(ひょう)のことで、ナウパカ・カハカイ(ビーチ・ナウパカ)の別名である。ナウパカ・カハカイの白い果実が雹に似ていることに由来する。ウカ(uka)には内地や高地などの意味がある。

Scaevola mollis

高さ1~2.5mの低木。葉は長さ5~1.5cm、幅1~5cmで、灰色がかっているものが多い。葉の縁には細かい歯状のギザギザがある。花はクリーム色で、紫色の筋がある。果実は濃い紫色がかった黒色の矩形で、長さ6~12mm、幅4~10mm。カウアイ島、オアフ島、モロカイ島に分布するが、モロカイ島では数は少ない。標高600~1,400mの湿った森の尾根、谷、湿地などに生育する。

Scaevola procera

高さ1.5~3.5mの低木または小高木。葉は長さ4~13cm、幅2~6cm。葉の縁は、先端から葉の長さの半分くらいまで歯状のギザギザがあるものが多い。花は白色で紫色の筋がある。果実は濃い紫色がかった黒色の卵形体で、長さ5~7mm、幅3~5mm。カウアイ島とモロカイ島に分布する。標高700~1,400mの湿潤な森に生育する。

食べられない果実

ナウパカ・カハカイの白い果実は、昔のハワイでは飢饉のときに食されることがあったそうだが、ナウパカ・クアヒヴィの黒い果実は、どんな状況でも食べられない。筆者はもちろん食べたことはないが、苦くてかなり酷い味がするらしい。

ナウパカについて

ナウパカの全般的な事柄や、ナウパカにまつわる伝説などは、ナウパカ・カハカイ(ビーチ・ナウパカ)のページをご覧いただきたい。

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