ブーゲンビレア(イカダカズラ)

Bougainvillea (Bougainvillea spp.)

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ハイビスカスとともに「トロピカルな花」の代表的な存在。ハワイの民家、公園、道路、商業ビル、ホテルなどの生垣やフェンスに好んで植えられる。鮮やかな紫色やピンク色が、ハワイの町並みに美しいカラーアクセントを与えている。花言葉は「情熱」。

日本語名 テリハイカダカズラ(B. glabras
イカダカズラ、ココノエカズラ(B. spectabilis
ハワイ語名
英語名 bougainvillea
学名 Bougainvillea glabra Choisy、Bougainvillea spectabilis Willd.、他
分類 オシロイバナ科(Nyctaginaceae)イカダカズラ属(Bougainvillea)
花言葉 情熱
その他 外来種(alien)

分布

A

原産地は中央アメリカや南アメリカ。ハワイには19世紀初頭、紫色のブーゲンビレアが初めて移入された。しかし、様々な栽培品種が生み出されて人気に火がついたのは、1960年代になってからである。ハワイでは野生化の記録はなく、在来の動植物への脅威となる危険性は低いという。

特徴

ハワイでは紫色のB. spectabilisと、赤色のB. glabrasが一般的で、他に多くの交配種と栽培品種がある。多くの人が花だと思っているカラフルな部分は、花を包むために特殊化した3枚の苞(苞葉)と呼ばれる葉である。花は苞の中央に白く小さくつける【写真1】。苞は、紫色、赤色、ピンク色、オレンジ色などさまざまで、鮮やかな色合いのものが多い。まれに白色も見られる。原産地に生息するハチドリ(ハミングバード)の目にとまるよう、このような鮮やかな色になったのだという。なかには、まるでネオンサインのような、自然物とは思えないほどビビッドなピンク色の苞もみられる。

ブーゲンビレアの苞と花
【写真1】ブーゲンビレアの苞と花

日当たりのよい、気温が高い乾燥した低地でよく育ち、1年を通して花をつける。ハワイでは、雨が少ないリーワード(leeward、貿易風の風下側)のビーチパークなどで多く植えられる。生育環境に適した場所では、どんどん枝を広げて生長する。基本的にはつる性だが、育てかた次第では灌木にも高木にもなりうるという。花の時期は日の長さと気温が関係し、山に近い涼しい場所では冬場に落葉する。

色鮮やかな苞をたくさんつけたゴージャスな状態は、自然の状態で保てるわけではない。干ばつや害虫に強いとはいえ、定期的な大量の剪定、水やりの量とタイミング、適度な肥料など、育てるにはガーデニングの知識と技術を要する。なお、枝には棘があるので、剪定するときには注意が必要である。

利用

80~100枚の苞をつなげてレイが作られるが、あまり一般的ではない。

名前の由来

18世紀に、ルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィル(Louis Antoine de Bougainville、1729–1811)というフランス人航海者が、ブラジルのリオデジャネイロで、濃い紫色のオリジナル種B. spectabilisを発見したことから、彼の名前が付けられたという。園芸ファンの間では「bougies」という愛称でも呼ばれる。

カマアーイナ

ブーゲンビレア
【写真2】外来種ながらも、ハワイではカマアーイナとして人々から愛されている

ハワイ在来の植物ではないが、ハワイに到来したのは19世紀の初めと古い。マンゴーが初めてハワイに入ったのが1820年代なので、それと同時期頃かと思われる。そのため、ハワイではカマアーイナ(kamaʻāina、ハワイ在住者)としての待遇を受けていて、プカナヴィラ(pukanawila)や、プア・ケパロー(pua kepalō)などのハワイ語名もある。後者は、「悪魔花(pua=花、kepalō=悪魔)」という意味。ブーゲンビレアの棘から連想してつけられた名前だという。

筆者もブーゲンビレアが好きで、自身のブログ『Hayaloha』では、ブーゲンビレアの紫色をメインカラーとして使っている。

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