ハイビスカス(アロアロ)まとめ

Hibiscus (Hibiscus spp.)

ハイビスカス ハイビスカス ハイビスカス

南国ハワイを代表する花のひとつ。青い空と白い砂のビーチに、ヤシの木(ココヤシ)とハイビスカスが柔らかい風にそよいでいる情景は、世界中の人がハワイに抱くイメージそのものであろう。花言葉は「繊細な美しさ」。

日本語名
ハワイ語名 aloalo
英語名 hibiscus
学名 Hibiscus spp.
分類 アオイ科(Malvaceae)フヨウ属(Hibiscus)
花言葉 繊細な美しさ
その他 ハワイ州花(Hibiscus brackenridgei

特徴

草本、もしくは低木〜高木の木本。花は白色、黄色、オレンジ色、赤色、紫色などで、花弁の基部が赤褐色のものもある。通常、花の中央から蕊柱(ずいちゅう)と呼ばれる、雄しべと雌しべが合着した棒状の器官が突き出ていて、「ハイビスカスの花」といえば一般にイメージされる外形の特徴を決定づけている。

フヨウ属(Hibiscus)

ハイビスカスが属するフヨウ属(Hibiscus)は多系統的な種の集まりで、世界の熱帯と亜熱帯におよそ200種ある。ハワイには5種の固有種、1種の在来種、1種の由来が不明な種、3種の外来種が自生する【表1】。固有種には、コキオ・ウラ(赤いハイビスカス)、コキオ・ケオケオ(白いハイビスカス)、『ハワイ州の花』であるマオ・ハウ・ヘレ (黄色いハイビスカス)などがある。

【表1】ハワイに自生するフヨウ属(Hibiscus)
固有種 Hibiscus arnottianus(コキオ・ケオケオ)
Hibiscus brackenridgei(マオ・ハウ・ヘレ)
Hibiscus clayiクレイズ・ハイビスカス
Hibiscus kokio(コキオ・ウラ)
Hibiscus waimeae(コキオ・ケオケオ)
在来種 Hibiscus furcellatus(アキオハラ、ハウ・ヘレ)
在来種かポリネシアン移入種か不明 Hibiscus tiliaceusハウ、オオハマボウ
外来種 Hibiscus calyphyllus(ハイビスカス・カリフィラス)
Hibiscus macrophyllus
Hibiscus mutabilis(フヨウ)
コキオ・ウラ(赤いハイビスカス)

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ハワイ語名

ハイビスカスは、ハワイ語でアロアロ(aloalo)という。これは固有種も外来種も栽培品種も含めた、全てのハイビスカスを指す言葉である。コキオ(kokiʻo)もハイビスカスを表す言葉だが、特にコキオ・ウラとコキア属(Kokia)4種のことを指す。

利用

ハワイをアピールする商業的なパンフレット、ポスター、映像などでは、美しい女性が耳の上に赤いハイビスカスを飾ってプールサイドに佇むなどのイメージが定着しているが、これは近年作られたハイビスカスのイメージである。昔のハワイでは、ハイビスカスは主に装飾用の緑樹としてや、薬用のために栽培されていたそうである。花は傷みやすく、色が服に付着するため、レイの材料としてはあまり使われない。

ブッソウゲHibiscus rosa-sinensis

ブッソウゲ
ブッソウゲ(Hibiscus rosa-sinensis

ハワイの空港、ホテル、民家の庭などで装飾用に植えられるもっとも一般的な植物のひとつ。チャイニーズ・ハイビスカス(Chinese hibiscus)やレッド・ハイビスカス(red hibiscus)などと呼ばれる。花弁は赤色で、基部は濃い赤色。一年を通してたくさんの花をつける。空き地や道端などにはびこることもあるが、野生化はしていないとされる。19世紀の中頃にハワイに移入された。本種を元にたくさんの栽培品種が作られた。本種系統の栽培品種には二重咲きのものもあり、花の色も白色から黄色、オレンジ色など様々。

フウリンブッソウゲHibiscus schizopetalus

フウリンブッソウゲ
フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus

ハワイでは1900年ごろから観賞植物として栽培されている。英語ではコーラルハイビスカス(coral hibiscus)、ハワイ語ではアロアロ・コアコア(aloalo koʻakoʻa)と呼ばれる。日本語名の通り、花が垂れ下がって風にそよぐ姿は風鈴を彷彿させる。

5,000種類を超える多彩な栽培品種

ハイビスカスの栽培品種作りは20世紀初頭からの長い歴史があり、色とりどり大輪の花をつける栽培品種が日本やアメリカ本土でも多く出回っている。栽培品種は5,000種類にのぼるという。これらの栽培品種の交配親にはハワイ原産種も使用される。特にカウアイ島原産の白いハイビスカス(Hibiscus waimeae)は、普通のハイビスカスにはない甘い芳香があるため、盛んに交配に使用されるという。

ハイビスカスの仲間たち

ハイビスカスが属するアオイ科(Malvaceae)は、約100属、2,000種からなる大きな科だ。ハワイでは16属、49種が自生する。それらには、『オアフ島の花』であるイリマ(キンゴジカ属)、薄い黄色の花をつけるマオ(ワタ属)、釣り鐘型の小さな花がキュートなコオロア・ウラ(アブチロン属)、海岸近くでみられるミロ(サキシマハマボウ属)、6種のうち3種がすでに絶滅した希少なハウ・クアヒヴィ(hau kuahiwi、ヒビスカデルフス属)、4種のうち1種がすでに絶滅したハウ・ヘレ・ウラ(hau hele ʻula、コキア属)などがある。ヒビスカデルフス属(Hibiscadelphus)とコキア属(Kokia)の2つは、ハワイ固有の属である。

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