コウラウン

Red-whiskered Bulbul (Pycnonotus jocosus)

コウラウン(Pycnonotus jocosus) コウラウン(Pycnonotus jocosus) コウラウン(Pycnonotus jocosus)

アジア原産のヒヨドリの仲間。ハワイでは、外来種としてオアフ島に生息する。本種と同じヒヨドリ科で、同じくオアフ島に生息するシリアカヒヨドリより生息数は少ない。

日本語名 コウラウン(紅羅雲)
ハワイ語名
英語名 Red-whiskered Bulbul
学名 Pycnonotus jocosus
分類 ヒヨドリ科(Pycnonotidae)
その他 外来種(alien)

分布

A

中国南部、インド、東南アジアに自然分布する。人為的にはシンガポール、インドネシア、オーストラリア、ハワイのオアフ島、アメリカ本土のフロリダ州、モーリシャス島などに移入されている。1970年代には南カリフォルニアでも逃げだした本種の繁殖が確認されたが、定着はしなかった。カウアイ島やハワイ島などで目撃されたことがあるシリアカヒヨドリと違い、本種はオアフ島以外のハワイの主要な島々で目撃された記録はない。

形態

全長18cm。シリアカヒヨドリよりやや小さい。オスとメスは同じ色。上面は濃い茶色、下面は白色。尾は黒色で、先端部分は白色。下尾筒は赤い。頭頂部のつんと立った黒い冠羽、目の横の赤い班、白い頬などのパーツが映えていて、スマートでおしゃれな印象の鳥である。ハワイでは他の鳥と見間違えることは少ない。未成鳥には顔の赤い班がなく、冠羽は茶色で短い。

ヒヨドリ科

コウラウンやシリアカヒヨドリが属するヒヨドリ科(Pycnonotidae)は、20属130種からなる。全長14~29cmの中型の鳴禽で、オスとメスは似ている。アフリカからアジアにかけて広く分布する。コウラウンやシリアカヒヨドリのように冠羽を持つ種もいるが、冠羽を持たない種も多い。

鳴き声

さえずりはシリアカヒヨドリのそれに似ているが、本種の方がピッチが高い。さえずりのフレーズは多様だが、どれも濁ったような音質である。地鳴きはイエスズメのそれに似ているが本種のほうが音がよく通る。

生態

主に果実を食べるが、虫を食べることもある。郊外の庭や芝生、森の谷などを小さな群れかペアで行動することが多い。ワイキキのホテルの中庭で見られることもある。シリアカヒヨドリの生息域よりも標高が高い場所にいることもあるが、普通は両種同じ場所で見られる場合が多い。繁殖期は1月〜8月。

ハワイへの移入

オアフ島では、1960年代中頃に無許可で放鳥されたものが繁殖して定着したとされている。まず、1965年にマキキ・ハイツ(Makiki Heights)で2羽のコウラウンが発見され、1967年秋までには同じ場所で24羽数えられたという。1979年までには、ハワイ・カイ(Hawaiʻi Kai)からパール・シティ・ハイツ(Pearl Cith Heights)までの広い範囲で見られるようになったそうである。 1980〜1990年代にはアイエア(ʻAiea)、カーネオヘ(Kāneʻohe)、カイルア(Kailua)、ワイマーナロ(Waimānalo)、ワヒアヴァ(Wahiawa)などまで徐々に生息域が広がり、2002年までにはラーイエ(Lāʻie)で、2005年までにはワイメア・フォールズ(Waimea Falls)でも見られるようになった。

英語名

ヒヨドリ科の仲間は英語でBulbulと総称される。ペルシャ語またはアラビア語での、鳴き声の擬声語が由来とされる。本種の英語名Red-whiskered Bulbulは「頬ひげが赤いヒヨドリ」という意味で、シリアカヒヨドリの英語名Red-vented Bulbulは「下腹が赤いヒヨドリ」という意味。

害鳥

シリアカヒヨドリ同様、本種も農作物を食べ荒らす害鳥である。特に、パパイヤやグアバなどの柔らかい果物を栽培する農家には深刻な被害を与える可能性があるという。

もし、オアフ島以外のハワイの島々で本種やシリアカヒヨドリを目撃した場合は、すぐに州の国土天然資源課(Department of Land and Natural Resources)に報告するべきである。

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