インドクジャク(ピーカケ)

Common Peafowl (Pavo cristatus)

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インドの国鳥。ハワイには1860年頃かそれ以前に移入されたと考えられている。ハワイでは、peacockというクジャクの英語名をハワイ語の発音にして「ピーカケ(pīkake)」とも呼ばれる。

日本語名 インドクジャク(印度孔雀)
ハワイ語名 Pīkake
英語名 Common Peafowl、Indian Peafowl
学名 Pavo cristatus
分類 キジ科(Phasianidae)
その他 外来種(alien)

分布

A

原産地はインド、ネパール、スリランカ、パキスタン。ハワイでは外来種としてカウアイ島、オアフ島、マウイ島、ハワイ島に生息する。フロリダ州やカリフォルニア州にも移入されたが、あまり定着しなかったという。

形態

オスは全長は254cm、メスは102cm。オスとメスは体の色が異なる。オスは体が緑と青で、尾羽が長い。一般的に多くの人が想像するクジャクといえば、尾を広げたオスの姿である。メスは上面が褐色で、下面は淡色。体も尾羽も真っ白な個体もまれに見られる。

鳴き声

繰り返し大きな声で「ミャーオウ」と鳴く。

生態

ハワイでは、牧草地や、農地に近い林などに棲む。一羽のオスと数羽のメスで群れを作って暮らす。野生のものは警戒心が強く、すぐに逃げてしまうため、近くで観察するのは難しい。夜は木の上で休む。

カイウラニ王女とクジャク

ハワイ王朝時代、王族達がインドクジャクをペットとして飼っていたという。特にカイウラニ王女(Victoria Kaʻiulani、1875–1899)が、クジャクをこよなく愛したことは有名。カイウラニ王女には、『Princess of the Peacocks(クジャクの王女)』という愛称があるほどだ。

カイウラニ王女は、少女時代、ワイキキにあった王族の地所で暮らしていた。地所はアーイナハウ(ʻĀinahau)とよばれ、現在はその入口付近にシェラトン・プリンセス・カイウラニが建っている。アーイナハウの庭には、たくさんのインドクジャクが放し飼いにされていて、カイウラニ王女自ら手渡しで餌を与えていたという。アーイナハウでクジャクたちとカイウラニ王女が写っている写真も現存する。

カイウラニ王女の銅像

カイウラニ王女の生誕から124年経った1999年、シェラトン・プリンセス・カイウラニからほど近いクヒオ通り沿いに、王女の銅像が建立された。銅像が立っている場所は、クヒオ通りとカネカポレイ通りの交差点、ABC Storesの向かいにある三角形の小さな公園で、アーイナハウの敷地跡で唯一残っている場所であるという。銅像の王女の足元には、王女に寄り添うようにインドクジャクがおり、王女が右手で餌を与えているのがわかる。

植物のピーカケ

香りの良い花がレイの素材として人気があるピーカケ(マツリカ)も同じ名前である。カイウラニ王女がクジャクと同じようにマツリカの花も愛していたことにちなんで、マツリカもピーカケと呼ばれるようになったという。

ピーカケ(マツリカ)

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