アマキヒ(まとめ)

ʻAmakihi (Chlorodrepanis spp.)

アマキヒ
左上から時計回りに、カウアイ・アマキヒ、オアフ・アマキヒ、ハワイ・アマキヒ、マウイ・アマキヒ

現存している種の多くが絶滅の危機に瀕しているハワイミツスイ類のなかでは、オーヒア・レフアコアの森などで出会える確率が、アパパネ(アカハワイミツスイ)の次に高い鳥である(オアフ島ではアマキヒの方が多い)。

日本語名
ハワイ語名 ʻAmakihi
英語名
学名 カウアイ・アマキヒ:Chlorodrepanis stejnegeri
オアフ・アマキヒ:Chlorodrepanis flavus
マウイ・アマキヒ:Chlorodrepanis virens wilsoni
ハワイ・アマキヒ:Chlorodrepanis virens virens
分類 アトリ科(Fringillidae)
その他 ハワイ固有種(endemic)

分布

E

ハワイ固有種。主要6島すべてに生息していたが、ラーナイ島では絶滅している。主に標高600m以上の森に棲む。ハワイ在来の森の野鳥ではもっとも環境適応力があり、1890年代には、標高300m以上のすべての在来植物の森で普通に見られたという。近年、オアフ島とハワイ島では、外来植物に覆われた標高600m以下の森でも見られるようになった。

分類

カウアイ島に分布する種、オアフ島に分布する種、モロカイ島、ラーナイ島、マウイ島、ハワイ島の4島に分布する種の3種に分類される。さらに、モロカイ島、ラーナイ島、マウイ島、ハワイ島の4島に分布する種は、モロカイ島、ラーナイ島、マウイ島の3島に生息する個体群と、ハワイ島に生息する個体群の2つの亜種に分けられる。

それぞれが、分布する島の名前を冠して、カウアイ・アマキヒ(Chlorodrepanis stejnegeri)、オアフ・アマキヒ(Chlorodrepanis flavus)、マウイ・アマキヒ(Chlorodrepanis virens wilsoni)、ハワイ・アマキヒ(Chlorodrepanis virens virens)と呼ばれる。

日本語名について

日本語では特にChlorodrepanis virensを指して「ハワイミツスイ」と表記されることが多いようだが、他のアマキヒや、ハワイミツスイ類全体との混同が懸念され紛らわしいので、当ウェブサイトでは使用しないことにした。

形態・生態

アマキヒの形態や生態は、それぞれの種のページに書いた。

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グレーター・アマキヒ

ハワイ島にはかつて、グレーター・アマキヒ(Greater ʻAmakihi。「より大きなアマキヒ」という意味)と呼ばれる、全長17cmの鳥が存在した。体はアマキヒと同じ黄緑色だが、くちばしはカーブしていない。ハーマークア・コースト(Hāmākua Coast)の標高800m以上の森に生息していた。20世紀初めに目撃されたのが最後で、絶滅したと考えられている。

鳥マラリアとアマキヒ

19世紀初めに、鳥マラリアの媒介者である蚊がハワイにもたらされて以来、鳥たちは、蚊の住めない山奥に追いやられていた。標高がある程度高い山は、気温が低すぎて蚊は生息できないからである。

ハワイ在来の森の野鳥たちは、もともと鳥マラリアへの抵抗力がまったくなかった。ところが最近、オアフ・アマキヒ、ハワイ・アマキヒ、それからアパパネは、これまでかれらが長い間姿を消していた、蚊のいる標高が低い森でも見られるようになってきた。少なくともこれらの鳥たちは、鳥マラリアへの免疫力を持ち始めたと考えられている。

利用

アマキヒの黄緑色の羽根は、王族が身につけるマントの材料に使われた。

意地悪な人 = 酸っぱいアマキヒ?

ハワイでは、意地の悪い人や気難しい人のことをアマキヒ・アヴァアヴァ(ʻAmakihi ʻawaʻawa)と呼ぶことがあるそうだ。直訳すると「酸っぱいアマキヒ」という意味。

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